石鹸をネパールの法律制度から救われた子供たちに届けよう！

法律が権力と財産によって動機づけられている途上国の社会で、貧しい無力の立場に立っている人が訴えられた場合、その人はどうなるのでしょうか？そして、その子供たちはどうなるでしょうか？

「よぞらをとぶ蛍のように、子供はみんな自分の光を見つける機会が与えられるべき」- Indira Ranamagar, PA Nepal設立者

PA ネパールとは、社会で最も脆弱な立場に置かれている囚人とその子供たちに基本的なニーズと人権を提供することを目的としたNGOです。ネパール国内では、市は囚人の子供たちを支援・保護する法的義務はなく、親が刑務所に入れられた後は、いくら若くても子供は社会に一人で取り残されていきます。もともと脆弱な家族背景に生まれてきているこのような子供たちの多くは、虐待、人身売買、搾取などを受けてでも、自分の生きる道を探さなけばなりません。PA ネパールはこのような子供たちを救い、住む場所や食事、教育を受ける機会を与え、将来をつくり上げていっています。

現在、PA ネパールが運営している一番大きいChildren's Homeでは、3歳から18歳の子供たちが103人住んでいます。子供たちはここで自分達の「家族」を作り、ともに食べ、寝て、勉強して、協力し合って育っています。今年の夏、私は彼らの生活を経験し、人生談を聞きながら、2週間このホームで過ごしました。

ここで私は真面目に人生と向き合い、あるものを生かして、一生懸命生きていく子供たちの姿に感動しました。朝一、冷たい朝の空気の中で「おねしょしちゃった・・・」と言って、自分のベッドシートを洗う3歳の子供を見た時、思わず泣きそうになりました。そして、上級生は朝3時に起きて、歩いて行く遠いい学校から帰ってきた後は、年下の子供たちの面倒を自分の子供かのようにみるのでした。

そこで自分にも何かできないかと思い、私は音楽に合わせた正しい手洗い指導に加えて「なぜ手洗いが重要なのか」という説明の手洗い教室を実施しました。さらに、数少ない石鹸が水たまりで溶けてしまったり、流れからすべってなくなってしまうという相談を受けました。日本の小学校で使っている「石鹸ネット」システムを思い出して紹介すると、古い蚊帳と布から手動ミシンでホームマザーが作ってくれました。

このように現地で手に入れられるもので頑張ろう、という考えを一番重視して活動した夏だったのですが、日本に帰る時になって私は一つどうしてもネパールだけでは解決できない問題に立ち向かっていました。それは、活動をするのにはお金が必要だという現状でした。すでに貧しい政府からの資金は全然でない、どころか外貨の出入りを制御するため、ネパール人の持っている銀行口座などは海外からの寄付金の振込ができないようにコントロールされていました。

地元の人たちが運営しているこのNGOとその子供達の現状をかかえ、今後はホームでしっかりと手を石鹸で洗えるようにするという約束をして私は日本に帰ってきました。

そのため、このキャンペーン・ファンドレイズは、孤児でもなく、親は刑務所にいるという事から社会的に冷たく扱われる子供達に、殺菌効果を持った手洗い石鹸を届けられるようにするためのものです。

今後、子供達が蛍のように自分の光を輝かせるのにむけて、ぜひご支援ください！